八九式活動写真銃
収納ケース
フィルムケースに未使用が残っています

右端は予備のパトローネ
撮影コマ数のカウンター
フィルム装填の様子
映画の撮影機に比べ、フィルムスプールが小さいですが
戦闘機の機銃弾携行数は、連続射撃で、数分間なので
この程度のフィルム量で充分なのです

フィルムの送り出し用と、巻き取り用、
のパトローネが上下に配置されています

フィルム交換作業時、感光防止のため、パトローネは
密閉されていますが、装填後、フィルム室のカバーを閉じ
開閉ノブを閉めると、自動的にパトローネの出入り口が解放
されます

取り出すときは、開閉ノブを開けると、自動的に、パトローネの
出入り口が閉じ、安全に取り出せます。
フィルム室のカバー
日本海軍、八九式活動写真銃改二

一見、機関銃ですが、カメラです
空中戦の訓練で、実際に弾を打つ訳にいかないので
機関銃の代わりにこのカメラを使います

35oのフィルムが装填されていて、引き金を引くと、動画が撮影できます
着陸後、フィルムを現像し、成績を判定します

大きなハンドルは、ゼンマイ捲き上げ用
整備用具と潤滑油
このカメラは、複座機の場合は、旋回機銃として
単座戦闘機の場合は、主翼に固定して、シャッターケーブル
を操縦席に引込み、操作します

実戦で、ガンカメラとしての使用も可能ですが
空気抵抗が増え、空戦性能が下がるので
ほとんど使われなかったそうです。