自動演奏の手廻しオルガン、オルガニート
1870年頃登場したこのオルガンはヨーロッパの家庭に広く普及し、誰でも音楽が楽しめるようになりました

エジソンの蓄音機の普及は、まだしばらく待たなければなりませんし、当時すでにあったオルゴールは
とても高価な物であったので、一般家庭には買えない物であり、 
ほとんど木で作られた、オルガニートの構造はオルゴールより簡単で、安価に量産出来る物でした。

オルガニートの仕組みは、厚紙に穴を開けた、円盤が楽譜になっていて、ハンドルを回すと、
ふいごが、リードに風を送り、円盤の回転と共に、穴の位置で音が出る仕組みになっています。

このオルガンは24のリードを持っていて、円盤の一回転、約30秒で曲が終わります。

円盤を取り替えれば、何曲でも楽しめ、しかも厚紙で出来た円盤は、プレスで安価に大量生産できるので
たくさんの曲が作られました。

この厚紙のレコード?は、史上初の一般向けに大量供給された、音楽ソフトとも言えます。

このオルガニートも、やがて蓄音機の普及と共に姿を消して行きます。