水雷方位盤    Japanese Torpedo Director
日本海軍で魚雷の照準機として使われていた物です

魚雷を敵艦に向けて発射しても、魚雷が到達する頃には
敵艦はさらに進んでいるので命中しません

当てるためには、敵艦の速力から未来位置を計算して
そこを狙わなければいけないわけで
この作業を簡単に実現するため、水雷方位盤が作られました

照準器と計算尺を組合わせたような仕組みです

敵艦を狙って、目盛を読めば、発射角度がわかります

通常、日本軍の装備品には、型式、製造業者名を記した
銘板が取り付けられているものですが
本品にはありません、

工作の雰囲気から英国製の匂いがします
英国からの輸入品に日本語を彫り込んだものか
あるいは、国内で模倣品を作ったものと思います。